[VideoGame] Cyberpunk 2077

 


CD Projekt RED - Cyberpunk 2077

当たり前のように命が消費される未来で、過去の人の業を背負わされて翻弄される主人公の物語。 

開発発表から各国の注目を集めたが、個人的にはメディアを通じて高まっていた作り込みへの期待とは違ったものになった。物足りないと思うこともあったしストーリーもよくわからない点もあり、決してスッキリするようなエンディングではなかった。率直にいうと 「もっと見たい物語や場所。もっと接したい人がいた。」というのが本音だ。でもそれは私たちの人生も同じようなものなのではないか。節目節目で付き合いが終わり、顔や名前を忘れてしまうことだってある...。そのよう強引に自分を納得させてクエストに向き合っていた。

その中でも"らしさ"を備えた主人公が織りなすコミュニケーションは、とてもリアルな人生の追体験となった。ゲームにおける"選択肢"は必ずしも展開や顛末に影響するべきものではなく、優先されるべきことでもないと改めて感じることができた。というのも、もう1つの人格であるジョニーへの浸透のためのプロセスで プレイヤーが"選んだ"という事実をもって、プレイヤーと主人公(ジョニー)との意識統一、投影が行われている。物語が進むにつれて、ジョニーはVに近づき、Vはジョニーに近づく。結末はさして重要ではなくこのメタフィジカルこそ物語そのものだったように思える。

自暴自棄になったアナーキストの贖罪を終えてもなお、不夜城ナイトシティの灯火はきらめき続ける。 まだまだ語り足りない様々な側面に触れるため、改めてプレイを続けたいと思う。

 

______ note______

[Requirements] Steam/ PC: Ryzen7 3700X, GeForce RTX3060

[Playtime]: 90H

[Link] HP (CD PROJEKT RED Japan)