[Music] Milky Way Band ‎– Quarter Diary


 

Milky Way Band ‎– Quarter Diary

"メランコ・リリックな音の肌だね.

スキーから帰って来て湿った身体を暖めながら聞く。
コーヒーかなんか片手に持ち,やっぱり煙草も必要。
「彼の音は照れ屋なんだ」そうすると「ミルキーウェイ一度はおいで」なんて声がウクレレに乗って結構調子よさそうに耳に届く。
白い息だかコーヒーの湯気だかよくわからない吐息をはきながら聴き耳を立てるとなんだかとても懐かしい音がしてきた。
古道具屋さんで買って来たおじいさんの時代のラジオだ、なんて思っているとE のブルースだ。これはぼくも大好き。

(中略)

メランコリックでリリックで、でもどこかすっとぼけている彼(の音)の秘密はテンポだ。一枚のレコードを聴き終わったあとの呼吸がとっても落ちついてしまう。
ゆっくりしている音はとてもやさしい。ゆっくりしている人はとてもリリック。聴き終わるとそこに彼が居た。確かに彼と「ボソボソ」って話をしたように感じてしまう。

Jan. 22 1989, K·Furumi(音楽教師)"

- ライナーより引用

 

幻想的なギターを主体に、様々な曲調で、ウクレレやマンドリン、シンセ、フィールドレコーディングといったアイデアを織り交ぜられた散文のような作品。

 

______ note______

[Label]  Asia Record Co., Ltd. / AR-1277

[Recorded] 1989