Baila Pachanga - Voici La Belle Saison
"彼は法則から必ず生じてくる貧困化を警告し、「形式主義-新アカデミー」をあからさまに非難した。彼の教えを模範的に認識するとは、自由の決定的な基準を見つけ出すことである。"
-パウル・クレー 造形思考 序文より引用
パウル・クレーに謝意を示された本作は、"さかな"の西脇一弘、本間正一、林山人が参加したアルバムである。さかなが結成した直後の1984年の録音で、さかな名義でのアルバムリリースは1988年の洗濯女であるためその間の変化を楽しめる。
ギターとパーカッションが主体となりつつも、ピアノやハーモニカ、シンセ、ホイッスルなど曲ごとにスタイルを変えて登場する8曲のサウンドイメージで構成されている。
洗濯女に比べ、派手さはなく素朴ではあるものの、のちのバンドでも音具として様々なものを導入するアイデアやスタイルを気にしすぎない自由な発想のあり方はこの段階から片鱗を感じることができる。
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[Label] Bobita