- 過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい(森山大道)
当時京都大学西部講堂を中心に活動した劇団「ZIGI」の劇伴を基に西部講堂内で1986~87年に録音された作品。プロデュースは音楽監督を担当していた桂牧。桂牧は、Uncle Mooney、招き猫ユニットに所属し、オクノ修のサポートやスタジオ白旗のオムニバスに参加。劇団には1985年に音楽監督として所属。
桂牧はこの作品を"どこか遠くから聴こえてくるような、曖昧な、懐かしき「未来」"と振り返っている。
劇伴という性質上、鋭い音楽性や派手さを見せつけるわけでもない。手作りのアートスリーブと様々な要素を取りまとめたアンプラグドな構成から、優しさや温もりを感じ取れ、その先から純朴な輪郭が浮き上がる。
劇団「ZIGI」に関しては、資料としての記述はあまり多くないものの、"Lika Kato"というyoutubeアカウント(内容から見て劇団に所属していたアーティストの加藤梨華によるもの)によって幾つかの当時の講演をUPされており当時の臨場感を感じることができる。
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